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県民投票は「これ以上我慢できないという民意」 NHK生中継後も共同代表が語り続けた思い

NHKのスタッフ「これ生中継なんです」。新基地建設反対県民投票連絡会の呉屋共同代表は、あふれる思いを語り続けた。

米軍普天間基地の移設に伴う辺野古埋め立ての是非を問う沖縄県の県民投票が、2月24日に投開票された。

投票は、「賛成」「反対」「どちらでもない」の3択。各メディアは速報で、「反対」が多数を占めるのは確実と報じた。

県政与党などでつくる「新基地建設反対県民投票連絡会」の呉屋守将共同代表(金秀グループ会長)は、これを受けて報道陣の前に立ち、「これ以上我慢できませんよという民意の表れだ」と、思いを語った。

NHKの生中継が入ると、呉屋共同代表は「投票率が50%を超えること」が第一目標だったと述べ、達成する見込みだとの各社の報道に喜んだ。

そのうえで「争点を一つに絞れば、いかに沖縄県民の反対の声が大きかったかということだと思います」と続けた。

生中継の枠を超えた思い

呉屋共同代表は約1分10秒間にわたり話し続けた。話し終えたときには放送時間の関係で、生中継はすでに終わっていた。

NHKのスタッフが「これ生中継なんです」と説明すると、呉屋共同代表も気づいたようで、笑いが会場を包んだ。

「これ以上我慢できないという民意」

その後も、呉屋共同代表は思いを語り続けた。

有権者の4分の1が投票する見込みとのことをどう思うか、報道陣から問われると、沖縄市や宜野湾市など5市長が当初、予算の原案執行を拒否し、その後「どちらでもない」という選択肢を加えることで実施することに転じた問題を引き合いに出し、こう語った。

「県民がそれではおかしいのではないかと、県民の基地問題として声をあげさせてくれという圧倒的な声を前に、変更せざるを得なかった」

「それにより、この結果が出た。(NHKの報道では)80%近い人が反対し、自民党の支持者も多く含まれる。それはワンイシューに限ると、全くもって政府のやり方は許されないような行動だと県民が表していると思います」

今後は、参議院選挙など全国的な選挙で、「沖縄の声を大事にすることが日本の民主化を前進につながる」と訴えていきたいという。

そして改めて、県民投票の結果は「これ以上我慢できませんよという民意のあらわれだ」と強調した。

訂正

氏名に誤りがあり、訂正しました。