いつだったか食品廃棄のニュースがかまびすしかった頃。
私と友人は廃棄を請け負った業者がちゃんと廃棄処分
しなかったという事より、未だ食べられるような食品を
あんなに大量に捨ててしまっていたという事の方が
余程問題ではないか話していた。
食品関係で一番怖いのが食中毒と異物混入と聞く。
しかし、
汚い物や、異物、消費期限には敏感だが、食べ物に
対しての勿体無いの基準がずれている感じがする。
「 今に大変な事になるわよ。」
「 将来昆虫が主な食料になるってよ。」
から、自分たちはどんな昆虫なら食べられるかに話が発展した。
友人は最もポピュラーな蜂の子、目をつぶればイナゴの佃煮
なら食べるかなと何とも軟弱な返答。
それはもう日本の食品として確立しているから即却下。
「 食べたことが無い物よ。 私は蝉かバッタは大丈夫かな。
どこかの国なんて食用ゴキブリだってあるんだよ。あと、蝶々。」
「 あ~駄目だ!私蝶々は絶対に無理。 鱗粉が気持ち悪い。」
ゴキブリが無理だと言わない所が凄い。
「 食糧難だよ。 食べる物が無かったら、あなたなんかその内
飛んでる蝶々を捕まえて食べるようになるわよ。」
「 そうかな。補虫網が必要だわね。でも、青虫系はちょっときついね。」
「 オーストラリアだかの木の中にいるあの白い幼虫は勇気いるね。」
最早食べる気満々。
結論は
「 昆虫は取り敢えず、揚げれば何とか食べられるだろう 」
となった。
しかし、昆虫しか食べる物が無くなった時代に、果たして
食用油があるかどうかの疑問は友人に言えなかった。
それでも兎に角、いざとなったら昆虫を食べる覚悟だけは
出来たが、果たして昆虫を食べなければならない時代まで
生きているのか?
私たち。