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沖縄 本土メディアが伝えない真実 (イースト新書 55) 新書 – 2015/8/9
古木 杜恵
(著)
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軍事記者は見た! 「普天間移設」の深層
このままでは沖縄に血が流れる!
佐野眞一との対談2万字を収録
「政府vs.沖縄」の構図からは見えない真実
日米両政府の普天間基地返還合意からすでに19年。この間、基地担当あるいは基地問題担当と呼ばれる在沖メディアの軍事記者は、この問題をどのように報じてきたのか。また、政府が言う「抑止力の維持」や「辺野古移設が唯一の解決策」は本当なのか。「沖縄の経済は基地がなければ成り立たない」「見返りに財政的な支援を受けている」といった風説は本当なのか。かつての保守勢力や経済界が一体となった「オール沖縄」の実態など、沖縄取材歴20年のルポライターが本土メディアが伝えない沖縄の現況をリポートする。
【目次】
特別対談 佐野眞一×古木杜恵「ノンフィクション作家が見た“本土vs.沖縄”のルーツ」
第一章 軍事記者が見た「本土vs.沖縄」二〇年史
第二章 「辺野古受け入れ」の不都合な真実
第三章 「普天間移設」の誤謬と欺瞞
第四章 「沖縄神話」の崩壊、「オール沖縄」の深層
このままでは沖縄に血が流れる!
佐野眞一との対談2万字を収録
「政府vs.沖縄」の構図からは見えない真実
日米両政府の普天間基地返還合意からすでに19年。この間、基地担当あるいは基地問題担当と呼ばれる在沖メディアの軍事記者は、この問題をどのように報じてきたのか。また、政府が言う「抑止力の維持」や「辺野古移設が唯一の解決策」は本当なのか。「沖縄の経済は基地がなければ成り立たない」「見返りに財政的な支援を受けている」といった風説は本当なのか。かつての保守勢力や経済界が一体となった「オール沖縄」の実態など、沖縄取材歴20年のルポライターが本土メディアが伝えない沖縄の現況をリポートする。
【目次】
特別対談 佐野眞一×古木杜恵「ノンフィクション作家が見た“本土vs.沖縄”のルーツ」
第一章 軍事記者が見た「本土vs.沖縄」二〇年史
第二章 「辺野古受け入れ」の不都合な真実
第三章 「普天間移設」の誤謬と欺瞞
第四章 「沖縄神話」の崩壊、「オール沖縄」の深層
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社イースト・プレス
- 発売日2015/8/9
- 寸法10.8 x 1.4 x 15.8 cm
- ISBN-104781650554
- ISBN-13978-4781650555
商品の説明
著者について
1948年長崎県生まれ。ノンフィクションライター。月刊誌『Weeks』(NHK出版)スタッフライター、隔週刊誌『ダカーポ』(マガジンハウス)特約記者を経て、現在は月刊誌『世界』(岩波書店)などにルポルタージュを寄稿。編著にNHK沖縄放送局編『“隣人”の素顔 フェンスの内側から見た米軍基地』、吉本隆明の語り下ろし『老いの流儀』(いずれもNHK出版)などがある。
登録情報
- 出版社 : イースト・プレス (2015/8/9)
- 発売日 : 2015/8/9
- 言語 : 日本語
- 新書 : 304ページ
- ISBN-10 : 4781650554
- ISBN-13 : 978-4781650555
- 寸法 : 10.8 x 1.4 x 15.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,529,556位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 204位イースト新書
- - 154,225位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年9月23日に日本でレビュー済み
作家(?)の百田尚樹は2015年6月25日、安倍晋三の応援団である自民党の「文化芸術懇話会」に講師として呼ばれ、出席議員との応答の中で、「本当に沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん」などと高言した。この暴言と前後して、衆議院議員の大西英男(東京16区)、井上貴博(福岡1区)、長尾敬(比例近畿ブロック)といった面々も妄言を吐き散らし、さらには内閣官房副長官の加藤勝信(岡山5区)も「意見は拝聴に値する」などと同調するなど、佞悪醜穢の限りを尽くした事実は、私たちの記憶に新しい。まぁ、日本語の不自由な正副総理等を生み出した自民党ゆえ、「親(総裁)が親なら、子(陣笠議員)も子」といった按配ではあるのだが…(そのほかにも、総理大臣補佐官の礒崎陽輔(参議、大分選挙区)や武藤貴也(衆議、滋賀4区)等々、芳ばしい香り(笑)を放つ人材が目白押しで、枚挙のいとまがないほどだ!)。
ところで、百田が頤を叩いた「沖縄の二つの新聞社」とは、言うまでもなく「琉球新報」と「沖縄タイムス」を発行する報道機関のことを指す。この二つの新聞社の「軍事記者」なども“逆取材”し、沖縄のメディアを核とした「辺野古」を巡る言論、世論を忠実に再現しているのが、本書である。取り纏めたのは古木杜恵さんというノンフィクションライターであり、冒頭にはノンフィクション作家の佐野眞一さんとのロングラン対談も掲載されている。このダイヤローグについて、少し気になったのが佐野さんの「鳩山という政治家をほとんど信用していない」などと語っていた“鳩山由紀夫評”であった。古木さんや沖縄のプレスの鳩山さんへの評価は、また異なるし、私も別の見方を持っているのだけれど、ここでは止めておこう。ただ、普天間飛行場の移設問題に関して、「国外、最低でも県外」といった発言は、紛うことなき「正論」であった。
それはさておき、沖縄のプレスのスタンスを、当書の記述に基づいてここで確認しておきたい。百田の妄説に対して「琉球新報」と「沖縄タイムス」の両紙編集局長は2015年7月2日、日本外国特派員協会(FCCJ)での記者会見で見事な反論を展開している。その趣旨については本書を見てもらうこととして、1点だけ述べさせてもらうと、「琉球新報」の潮平芳和編集局長が語るごとく、「国家権力の戦争遂行に協力して」、「おびただしい数の住民が犠牲となった」歴史などに対する痛切な反省が土台にある、ということだ。さらに、付け加えるならば、「沖縄タイムス」の武富和彦編集局長が強調するように、「米軍の圧政下にあってもつねに民衆の側に立つ報道を行ってきたこと」という姿勢である。加えて何より、プレスが民衆をリードしているのではなく、民衆(民意)がプレスを牽引している、というところに、大きな特長があろう。
そして、本書のもう一人の主人公が沖縄県知事の翁長雄志さんではなかろうか。安倍晋三や菅義偉らは、8月〜9月に沖縄県との間で「集中協議」という名のアリバイ工作を行い、「安保(=戦争)法案」と「辺野古」という“二正面作戦”を回避した。次は「辺野古」である。他方、翁長知事は9月21日(現地時間)、ジュネーブで開かれた国連人権理事会において、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対を訴えている。沖縄の民意は、すでに2014年の名護市長選挙、同市議選挙、県知事選挙、衆議院選挙で明々白々だ。私たちヤマトンチュは、改めてこの状相を胸に刻んでおく必要がある。まさに「うんなーんちゅ うしぇーてぇーないびらんどー」なのである。その他、当書では百田等の暴言を覆す「真実」が網羅されているけれども、私が心を揺さぶられたのは、翁長知事の新基地建設反対は「イデオロギーではなくアイデンティティの問題」という言葉である。
なお、老婆心ながら指摘しておきたいのだが、「墜落言現場→墜落現場」(p.141)、「2002年2月→2012年2月」(p.185)、「講和→講話」(pp.186-187)、「ブライト→プライド」(p.173)、「席→隻」(p.194)、「既述→記述」(p.219)、「199年→199X年」(p.267)など、本書(初版第1刷)では誤字脱字等が散見される。性格的にそれらを見逃せない私としては、編集者等に対し、細心の注意を払って、入念な推敲をお願いしたいと思う。良書であるのは間違いないのだから。
Amazonで購入
作家(?)の百田尚樹は2015年6月25日、安倍晋三の応援団である自民党の「文化芸術懇話会」に講師として呼ばれ、出席議員との応答の中で、「本当に沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん」などと高言した。この暴言と前後して、衆議院議員の大西英男(東京16区)、井上貴博(福岡1区)、長尾敬(比例近畿ブロック)といった面々も妄言を吐き散らし、さらには内閣官房副長官の加藤勝信(岡山5区)も「意見は拝聴に値する」などと同調するなど、佞悪醜穢の限りを尽くした事実は、私たちの記憶に新しい。まぁ、日本語の不自由な正副総理等を生み出した自民党ゆえ、「親(総裁)が親なら、子(陣笠議員)も子」といった按配ではあるのだが…(そのほかにも、総理大臣補佐官の礒崎陽輔(参議、大分選挙区)や武藤貴也(衆議、滋賀4区)等々、芳ばしい香り(笑)を放つ人材が目白押しで、枚挙のいとまがないほどだ!)。
ところで、百田が頤を叩いた「沖縄の二つの新聞社」とは、言うまでもなく「琉球新報」と「沖縄タイムス」を発行する報道機関のことを指す。この二つの新聞社の「軍事記者」なども“逆取材”し、沖縄のメディアを核とした「辺野古」を巡る言論、世論を忠実に再現しているのが、本書である。取り纏めたのは古木杜恵さんというノンフィクションライターであり、冒頭にはノンフィクション作家の佐野眞一さんとのロングラン対談も掲載されている。このダイヤローグについて、少し気になったのが佐野さんの「鳩山という政治家をほとんど信用していない」などと語っていた“鳩山由紀夫評”であった。古木さんや沖縄のプレスの鳩山さんへの評価は、また異なるし、私も別の見方を持っているのだけれど、ここでは止めておこう。ただ、普天間飛行場の移設問題に関して、「国外、最低でも県外」といった発言は、紛うことなき「正論」であった。
それはさておき、沖縄のプレスのスタンスを、当書の記述に基づいてここで確認しておきたい。百田の妄説に対して「琉球新報」と「沖縄タイムス」の両紙編集局長は2015年7月2日、日本外国特派員協会(FCCJ)での記者会見で見事な反論を展開している。その趣旨については本書を見てもらうこととして、1点だけ述べさせてもらうと、「琉球新報」の潮平芳和編集局長が語るごとく、「国家権力の戦争遂行に協力して」、「おびただしい数の住民が犠牲となった」歴史などに対する痛切な反省が土台にある、ということだ。さらに、付け加えるならば、「沖縄タイムス」の武富和彦編集局長が強調するように、「米軍の圧政下にあってもつねに民衆の側に立つ報道を行ってきたこと」という姿勢である。加えて何より、プレスが民衆をリードしているのではなく、民衆(民意)がプレスを牽引している、というところに、大きな特長があろう。
そして、本書のもう一人の主人公が沖縄県知事の翁長雄志さんではなかろうか。安倍晋三や菅義偉らは、8月〜9月に沖縄県との間で「集中協議」という名のアリバイ工作を行い、「安保(=戦争)法案」と「辺野古」という“二正面作戦”を回避した。次は「辺野古」である。他方、翁長知事は9月21日(現地時間)、ジュネーブで開かれた国連人権理事会において、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対を訴えている。沖縄の民意は、すでに2014年の名護市長選挙、同市議選挙、県知事選挙、衆議院選挙で明々白々だ。私たちヤマトンチュは、改めてこの状相を胸に刻んでおく必要がある。まさに「うんなーんちゅ うしぇーてぇーないびらんどー」なのである。その他、当書では百田等の暴言を覆す「真実」が網羅されているけれども、私が心を揺さぶられたのは、翁長知事の新基地建設反対は「イデオロギーではなくアイデンティティの問題」という言葉である。
なお、老婆心ながら指摘しておきたいのだが、「墜落言現場→墜落現場」(p.141)、「2002年2月→2012年2月」(p.185)、「講和→講話」(pp.186-187)、「ブライト→プライド」(p.173)、「席→隻」(p.194)、「既述→記述」(p.219)、「199年→199X年」(p.267)など、本書(初版第1刷)では誤字脱字等が散見される。性格的にそれらを見逃せない私としては、編集者等に対し、細心の注意を払って、入念な推敲をお願いしたいと思う。良書であるのは間違いないのだから。
2016年2月27日に日本でレビュー済み
日本地図から沖縄本島を切り抜き、微調整しながら東京西部から神奈川西部に置いてみると、切り抜いた沖縄本島の枠の中に横田基地、厚木基地、キャンプ座間、横須賀基地、そして、通信施設など複数の米軍施設が納まります。
実は日本で最も米軍基地が密集し、負担が多いのは沖縄ではなく、「関東西部です。」しかし、県単位でみると沖縄県が一番負担が多いという事になります。
(当然、県単位でみると、東京都、神奈川県の基地負担、被害は数値的に沖縄県より低くなります。)
ここでいう関東西部というのは東京西部と神奈川西部に跨がった"地域"になりますが、地域単位で見るのと、県単位で見るのとでは米軍基地問題の見え方も違ってくるわけです。一体誰が、米軍基地問題は県単位で見なければならない、語らなければならないと決めたのでしょうか?そして、なぜ、日本で最も米軍基地、施設が密集している関東西部の現状は政治家からも大メディアからも問題視されないのでしょうか?
この関東西部にある日本一の米軍基地密集地域であり、沖縄本島と同じ面積の中には沖縄県の人口より多い200万人以上の住民が住んでいるというのに。
まるで日本政府、沖縄県、本土メディアと沖縄二紙、ジャーナリスト、評論家などなどの間に、「米軍基地問題は県単位で語らなければならない。」、「関東西部の米軍基地負担や被害については触れてはならない。」、「沖縄だけが基地負担を押し付けられる被害者でなければならない。」という暗黙の了解があるようです。
実は日本で最も米軍基地が密集し、負担が多いのは沖縄ではなく、「関東西部です。」しかし、県単位でみると沖縄県が一番負担が多いという事になります。
(当然、県単位でみると、東京都、神奈川県の基地負担、被害は数値的に沖縄県より低くなります。)
ここでいう関東西部というのは東京西部と神奈川西部に跨がった"地域"になりますが、地域単位で見るのと、県単位で見るのとでは米軍基地問題の見え方も違ってくるわけです。一体誰が、米軍基地問題は県単位で見なければならない、語らなければならないと決めたのでしょうか?そして、なぜ、日本で最も米軍基地、施設が密集している関東西部の現状は政治家からも大メディアからも問題視されないのでしょうか?
この関東西部にある日本一の米軍基地密集地域であり、沖縄本島と同じ面積の中には沖縄県の人口より多い200万人以上の住民が住んでいるというのに。
まるで日本政府、沖縄県、本土メディアと沖縄二紙、ジャーナリスト、評論家などなどの間に、「米軍基地問題は県単位で語らなければならない。」、「関東西部の米軍基地負担や被害については触れてはならない。」、「沖縄だけが基地負担を押し付けられる被害者でなければならない。」という暗黙の了解があるようです。
2015年10月11日に日本でレビュー済み
高良倉吉氏の言葉である「いつのまにか、沖縄人は大江健三郎と筑紫哲也が言う被害者沖縄のイメージ通りに振る舞うクセが付いてしまった」という視点に同感しています。
だから百田尚樹氏が「沖縄の新聞2紙は潰すべきだ」と発言した際にも、ほぼ同じ論調の2紙が沖縄の新聞発行数の9割以上を占めていることに対し、他の視点を伝えるメディアが選択肢にないことが問題だとブログで指摘したことがありました。
本書ではp.216に「ちむぐりさん」という島言葉が紹介されています。自分たちが苦しめられている米軍基地を県外に持っていくのは申し訳ないので我慢しようといった意味です。それが鳩◯総理の「最低でも県外」という発言で、冒頭のクセが根付き、新聞2紙がそれを煽ったと考えられます。
本書はそれに2紙の立場から述べられた日本政府への不信感がまとめられています。オスプレイに関しても開発当初には確かに事故が多かったのですが、その後の改良で軍用機の事故率としては他機種より低くなっているけれど「危険」というレッテルは貼られたままでいます。軍用地の返還による経済効果にしても県南なら高いでしょうが、県北ではそれほどにはならない筈で、試算の甘さを感じました。
なるほどという記述もありますが、検証(裏取り)が不足したまま被害者という立場で書かれた部分も多く認められました。
中国という制御の利かない国と、自国を自分の力では守りきれない日本の中での中国の喉仏に位置する沖縄という地政学上の価値。いずれにしてもこのままでは、この対立は落とし所をなくしているということを本書を読んで痛切に感じました。しかし今のところ、私にはその落とし所は見えていません。
だから百田尚樹氏が「沖縄の新聞2紙は潰すべきだ」と発言した際にも、ほぼ同じ論調の2紙が沖縄の新聞発行数の9割以上を占めていることに対し、他の視点を伝えるメディアが選択肢にないことが問題だとブログで指摘したことがありました。
本書ではp.216に「ちむぐりさん」という島言葉が紹介されています。自分たちが苦しめられている米軍基地を県外に持っていくのは申し訳ないので我慢しようといった意味です。それが鳩◯総理の「最低でも県外」という発言で、冒頭のクセが根付き、新聞2紙がそれを煽ったと考えられます。
本書はそれに2紙の立場から述べられた日本政府への不信感がまとめられています。オスプレイに関しても開発当初には確かに事故が多かったのですが、その後の改良で軍用機の事故率としては他機種より低くなっているけれど「危険」というレッテルは貼られたままでいます。軍用地の返還による経済効果にしても県南なら高いでしょうが、県北ではそれほどにはならない筈で、試算の甘さを感じました。
なるほどという記述もありますが、検証(裏取り)が不足したまま被害者という立場で書かれた部分も多く認められました。
中国という制御の利かない国と、自国を自分の力では守りきれない日本の中での中国の喉仏に位置する沖縄という地政学上の価値。いずれにしてもこのままでは、この対立は落とし所をなくしているということを本書を読んで痛切に感じました。しかし今のところ、私にはその落とし所は見えていません。